急な頭痛と気持ち悪さ

先日、急な頭痛と気持ち悪さを訴えて、
70代の女性がご来院されました。

通常当院では、急激な体調不良は、
重篤な疾患の可能性もあるので、
まず医療機関の受診を推奨しています。

ですが、
この時は土曜日で行きつけの病院はお休みだそう。
当院にも以前から通って下さっているので、
鍼灸で体調が改善しなかったら、
病院で診てもらうという患者様の要望でした。

さて、
身体の状態をチェックしてみると熱感がありましたが、


体温は平熱とのこと。

経験的に急激な体調不良は、基礎疾患がなければ、
血圧の大きな変動か風邪の場合が多いです。

なので、
身体の状態を調べる「筋肉反射テスト」を使って、
血圧と免疫系の反応点をチェックしていきました。

・血圧 → OK

次に、免疫系、
・胸腺 → OK
・扁桃腺 → OK
・咽頭扁桃 → OK
・耳下腺 → OK
・舌下のリンパ → バランスを崩している

加えて、
大腸に悲しみの感情ストレスが反応するので伺うと、
心当たりがあったらしく、
すごく納得されていました。

それで、
経絡バランスを崩している、
「舌下のリンパ」と「大腸」を整えていくと、
「頭痛や気持ち悪さが無くなって、体が楽になりました!」
と患者さんは帰られました。

2日後に予約の電話をいただき、
その後の経過をお聞きすると、
「あの夜に38度の熱が出て、
翌朝には体がスッキリして元気になりました!」
と喜ばれていました。

最初に診たときの熱感は、
体の中でくすぶっていたものだったのですね。

こんな感じで、風邪症状がくすぶっているときは、
鍼灸の後に自然治癒力が活性化し、
好転反応として発熱することがあります。

体温が高いほうが免疫活動は活発になるので、
よほどの高熱でない限り、
むしろ体は早く整うのだと思います。

このように体に備わっている自然治癒力を活性化して、
元気を取り戻すのが鍼灸の特徴です。